Part7は最後の問題であり、時間配分から最後まで解けない人も多いです。
「頑張ったけど最後まで解けなかった!」と受験後に悔しがる生徒さんもたくさんいました。
ゆっくり時間をかければ解ける問題も多いでしょう。でもTOEICはスピード勝負なので、英文構造から単語まで身についた上で、英語のまま理解できることが重要です。
この記事では、Part7を最後まで解き切るための具体的な戦略と、速読力を身につける方法を解説します。
Part7から解くのはおすすめしない
Part7が最後まで解けないということはよくあるため、「最初にPart7から解くのはどうなのか」という質問を受けることが多いです。
しかし、基本的にはおすすめしません。
なぜPart7から解かない方がいいのか
スピードの世界なので、解けたとしても記入ミスもありえます。
さらに、苦手な箇所から攻めたことで時間配分が同じように狂って、今度は他に影響が出ることもあります。
順番には脳のリソースを使わない
順番には一切脳のリソースを使わず、とにかくパートごとに時間内に解くこと。
時間内に解くためには、脳の負荷がかからない状態で最後まで進められることが重要です。
脳の負荷を減らす
負荷が全くかからないことはないので、できるだけ低くする必要があります。
リーディングで脳の負荷を減らすには
– 語彙を思い出すことに負荷がかからないようにする
– 文法理解に負荷がかからないようにする
以前の記事でもお伝えしましたが、単語は100%の精度で覚え、文法は瞬時に判断できるレベルまで身につけることが大切です。
長文を速く読むためには、文法を一つひとつ考えなくても処理できる状態を作ることが重要です。
Part5で文法処理を自動化するための考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
チャンクごとに頭から理解する
その上で、意味の塊であるチャンクごとに頭から理解して読むことに普段から慣れていれば、読解のスピードが上がります。
読み終わった後でも全体の内容を覚えていられるため、選択肢にも対応できます。
設問の先読みは「チラ見」程度でOK
よく「選択肢を先読みしておくといい」というアドバイスも聞きますが、以前の記事でも述べたように、チラ見程度でも良いです。
なぜチラ見でいいのか
TOEIC全体に言えることですが、特にリーディングパートにおいてのPart7は、スピードを維持するため集中力を切らすことはできません。
先読みに時間をかけすぎると、集中力が途切れてしまいます。
チラ見の効果
自分が取り組んでいる問題がどのようなものかふんわりと把握できる足掛かりになるため、Part7で一番効果が出ます。
時間が迫ってきた時の対処法
チラ見同様の効果があるものとして、時間が迫ってきた段階では、キーワードを探し、全体像を掴むことも必要です。
全文を読む時間がなければ、問題のキーワードを本文から探す「スキャニング」を活用します。
速読力を身につける:毎日英文を読む習慣
長文を解くには、慣れも必要なため、毎日ゆっくりでも英文を読む習慣をつけること。
習慣はストレスなくできる
習慣はついてしまえばなんのストレスもなくできることなので、初めだけできれば頑張って毎日英文に触れてほしいです。
短いものから徐々に長く
短いものから徐々に長くするといいです。
自分を甘やかしてもいい
慣れさせるための訓練なので、通常の英語学習とは少し切り離して、十分に理解するというよりも、なんとなく全体像を掴む訓練だと割り切ってほしいです。
ここは、大いに自分を甘やかしても良いです。
教材の選び方
あまり難易度が高いものは、ほとんど理解できていないということになるので、「少し難しいけど、なんとなく語彙もわかるし、文法も理解できる」というものを選びます。
そして、興味のある分野で取り組むといいです。
同じテーマで取り組むメリット
同じテーマであれば、同じ語彙も複数回出てくるので、その点もバラバラなテーマに取り組むよりもおすすめです。
現在850点くらいでTOEIC 900点以上を目指す人にもおすすめしたいです。
きちんとした学習法
慣れのための読書とは別に、きちんとした学習も必要です。
①チャンクごとに理解しながら音読
チャンクごとに理解しながら音読をすること。
音読することで:
– 英語の語順に慣れる
– チャンクごとの理解が定着する
– 速読力が上がる
②時間を測って解く
毎回ではないですが、パートごとに時間を測って解いたり、全体で時間を測って解いたりすること。
時間感覚を身につけることで、本番でも焦らず対応できるようになります。
Part7 攻略のステップ
では、具体的にどのように学習を進めればいいのか、ステップごとにまとめます。
ステップ1:脳の負荷を減らす
語彙と文法を完璧にし、脳の負荷を最小限にします。
ステップ2:毎日英文を読む習慣をつける
興味のある分野で、少し難しい程度の英文を毎日読みます。
全体像を掴む訓練として、気楽に取り組みます。
ステップ3:チャンクごとに音読
TOEIC教材を使って、チャンクごとに理解しながら音読します。
ステップ4:時間を測って解く
定期的に時間を測って解き、時間感覚を身につけます。
ステップ5:設問はチラ見程度
先読みに時間をかけすぎず、チラ見程度にとどめます。
Part7ができると
Part7を最後まで解き切れるようになると、こんな変化を実感できます。
– リーディングセクション全体のスコアが大きく上がる
– 時間内に余裕を持って解き切れる
– 長文を読むことが苦にならなくなる
– 英語を英語のまま理解できるようになる
Part7は配点が高いので、ここを攻略できれば、TOEICスコアは大きく伸びます。
Part7で躓きやすい人の多くは、600点台から700点に伸び悩む段階にいます。
この壁を越えるための具体的な弱点対策は、こちらの記事でまとめています。
まとめ
TOEIC Part7 長文を速く読むコツ:
基本戦略:
– Part7から解くのはおすすめしない
– 順番には脳のリソースを使わない
– 脳の負荷を最小限にする(語彙・文法の完璧化)
速読力を身につける:
– 毎日英文を読む習慣をつける
– 興味のある分野、同じテーマで取り組む
– 全体像を掴む訓練として気楽に
学習法:
– チャンクごとに音読
– 時間を測って解く
– 設問はチラ見程度でOK
時間が迫った時:
– キーワードを探す(スキャニング)
– 全体像を掴む
Part7は、TOEICで最も配点が高く、最も時間がかかるパートです。
しかし、正しい方法で学習を続ければ、必ず最後まで解き切れるようになります。
語彙・文法の基礎を固め、毎日英文を読む習慣をつけて、確実にスコアアップを目指しましょう。
次の記事では、「TOEIC 2ヶ月で100点上げる勉強法」について解説します。

